大山鳴動して鼠一匹どころか、終わってみると、仮処分申請前と何も変わらない。岡田はファンにこう声明した。同社への感謝の意も表した。 「人間って面白い。 どこまでも直球な中学生から始まり、ある時は熱血刑事、ある時は一国の王様、ある時は幕末の武士。 これまでかけがえのない役と作品と出会って、人間って愚かで、愛らしくて、悲しくて、馬鹿で、とにかく面白い。人間のことをもっと知りたくなった。 ただの青年だった私に奇跡が起きたのは、紛れもなくスウィートパワーのおかげです。私を見出し、私に学びの場を与えてくださったこと、一生忘れません。 約1年半でスウィートパワーを退所しますが、残りの1年半は勿論のこと、これからの先の長い人生を私らしく泥臭く、青臭く生きていきます。グラウンドに生える雑草のように。」 仮処分の法廷は4月に始まった。岡田が出廷することも何度かあった。 当初の争点は「岡田が労働者であるかどうか」。岡田が労働者であると裁判所が認めたら、労働契約(有期労働契約)の上限は3年だから、それを過ぎると労働基準法の定めにより、自分の意思で契約が解除できる。岡田が同社と契約したのは2018年4月1日。今年3月31日に丸3年が過ぎてきていた。 もっとも、地裁は岡田を労働者と認めなかった。岡田と同社が結んでいたのはアーチスト契約。労働基準法は適用されない。 アーチスト契約は権利や義務、報酬などが細かく明記されており、労働契約とは性質が違う。芸能プロとタレントの契約はほぼ100%そうだ。岡田は同社入りの際に5年間のアーチスト契約を結んでおり、本人が声明内で指摘した通りあと約1年半残っている。
岡田健史、独立を諦め事務所と和解した全真相 密かになくなっていた朝ドラ出演話(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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