NFT(非代替性トークン)のムーブメント全体を表す代名詞のような存在になったNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)を運営している新興企業Yuga Labsが、目立たない形ながらも、類人猿をテーマにした新しい仮想通貨の立ち上げに参加している。
「ApeCoin」と名付けられたこの仮想通貨は、ApeCoin DAOというそのままの名称で新たに設立された組織が監督する(DAOは「Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織」の略)。この組織を率いるのは、Yuga Labsと密接なつながりを持ちながらも、同社とは直接の雇用関係にない人物らで構成される評議会だ。
この評議会には、Redditの共同創設者Alexis Ohanian氏、仮想通貨取引所FTXのゲーム部門FTX Gamingの責任者であるAmy Wu氏、Sound VenturesのMaaria Bajwa氏、Animoca BrandsのYat Siu氏、Horizen LabsのDean Steinbeck氏らがメンバーとして名を連ねている。
Yuga Labsは見えないところで大きな影響力を持っているようだが、プロジェクトへの目に見える貢献としては、ApeCoin DAOのロゴとなる1/1(One of One)のNFTという「ギフト」をするだけだ。この画像は現在、ApeCoinの新しいホームページで、ゆっくりと回転する歓迎のサインとして表示されている。
この仮想通貨のガバナンスは少々独特だ。このイーサリアムベースの通貨を保有する全員が、意思決定に関する投票に参加できる。ApeCoin DAOの担当者はTechCrunchの取材に対し、評議会がこれらの決定を実行すると説明した。
最初のコインの分配も、やや独特だ。ApeCoin DAOは新規発行コインを誰がどれだけ受け取るのかを公にしている。
10億のApeCoinトークンを発行し、BAYCの創設者らに8%、プロジェクトの実現に貢献した企業や人々に14%、Yuga Labsに16%(うち6.25%は慈善団体Jane Goodall Legacy Foundationに寄付)を分配する。
残った62%のうち、BAYCおよびMutant Ape Yacht Club(MAYC)のNFT保有者に15%を分配し、47%はいずれ一般に販売することになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
類人猿がテーマの仮想通貨「ApeCoin」発行--「Bored Ape」の運営企業らが参加 - CNET Japan
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