鈴木俊一財務相は28日、20年ぶりに新しいデザインとなる紙幣(日本銀行券)を2024年7月前半に発行すると明らかにした。具体的な発行日は、来年1月を目途に財務省が発表する。
鈴木氏は同日午後、東京都北区にある国立印刷局東京工場で、新1万円札を印刷した後、偽造防止の3Dホログラムを付けたり紙幣の大きさに断裁したりする製造工程を視察した。
鈴木氏は視察後に記者会見し「偽造しづらく、誰もが使いやすい紙幣として皆様に親しまれることを期待する」と述べた。日銀の氷見野良三副総裁は、来年3月末時点で45・3億枚の新紙幣が納入予定だとしたうえで「どんな需要にも耐えられるよう対応する」と話した。
紙幣の刷新は04年以来20年ぶり。表面には、1万円札が実業家の渋沢栄一、5000円札は津田塾大創始者の津田梅子、1000円札は近代医学の基礎を築いた北里柴三郎が描かれる。2000円札はデザインを変更しない。これまでに発行されている紙幣は引き続き利用できる。
最新の偽造防止対策として、角度によって図柄が変わって見える世界初の3Dホログラムや、パソコンやコピー機でも再現しにくい高精細なすかしを導入。視覚障害者でも手触りで紙幣の種類が判別できるユニバーサルデザインも取り入れている。【藤渕志保】
新紙幣発行は2024年7月前半に 20年ぶり 1万円札に渋沢栄一 - 毎日新聞
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