[上海 2日 ロイター] - 中国の上海証券取引所は2日、社債発行に対する監督を強化すると表明した。債券引受業務における資産査定の不備で証券会社1社に処分を講じたことも明らかにした。
中国の証取は最近、新規株式公開(IPO)の審査を厳格化したばかり。当局は国内金融市場の活性化を目指す一方で、金融リスクは抑えたい考え。
中国の発行済み社債は約4兆5000億ドルに上り、証取や銀行間市場で取引されている。
上海証取は、特定の社債発行申請企業に関し、引受金融機関による資産査定(デューデリジェンス)が徹底されているかに焦点を置いた立ち入り調査を開始したと明らかにした。
発表文によると、資源開発の寧夏遠高実業集団に対し、デフォルト(債務不履行)前の「虚偽」で不十分な情報開示について厳重注意し、同社の引受金融機関である華西証券と関係法律事務所に警告文書を送ったという。
寧夏遠高からコメントは得られていない。華西証券は証取の発表に追加すべきコメントはないとした。
当局は昨年終盤に、IPOの引受金融機関による資産査定が不十分である可能性が浮上したことから監督を強化。昨年12月以降、100社以上がIPO手続きを停止しており、多くは任意で申請を取り下げた。
上海証取、社債発行手続きの監督強化 証券会社1社を処分 - ロイター (Reuters Japan)
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