東京パラリンピックでも行われる車いすラグビーを題材にした漫画「ONE TEAM−無限の戦車(チャリオット)−」を、江戸川区が発行した。競技の醍醐味(だいごみ)ともいえる選手の激しいぶつかり合いが、少年漫画風の力強いタッチで描かれている。
区は「パラスポーツの魅力を広めたい」と、漫画家などを養成する区内の「東京コミュニケーションアート専門学校」とともに、二〇一八年から漫画を発行している。これまでバドミントン、オランダ発祥のコーフボールを取り上げてきた。
車いすラグビーは、車いす競技の中で唯一タックルが認められており、激しいぶつかり合いが見どころの一つ。作中ではその姿を「戦車」に例えて、迫力満点に描写している。
作画を担当したのはペンネーム「えびど〜」さん。マンガ専攻の学生約五十人が参加した選考会で選ばれた。障害の程度がチーム編成や戦略に影響することや、攻守が目まぐるしく入れ替わる試合の様子を力強いタッチで描いた。
制作の過程では、車いすラグビーチーム「TOKYO SUNS」のメンバーで、区内在住の壁谷知茂選手も協力。よりリアリティーが出る表現方法を選手の立場からアドバイスした。
作品はA5判、四十八ページ。区民館や図書館、区内の銭湯や病院の待ち合いスペースで読むことができる。区立小中学校や都立の高校と特別支援学校にも配布される。
担当課長の塚田久恵さんは「車いすラグビーの見どころがつまった作品に仕上がった。親しみやすい漫画でパラスポーツの魅力を伝えていきたい」と話した。 (加藤健太)
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パラスポーツの魅力、漫画で 江戸川区発行 車いすラグビー題材 - 東京新聞
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