仏自動車メーカーのルノーが29日、サムライ債の発行条件を決めた。年限2年と3年の2本立てで、発行総額は1500億円。ブルームバーグのデータによると、同社のサムライ債としては2014年5月に起債した総額1500億円に並ぶ規模となった。
円ミッドスワップ上乗せ金利 (スプレッド) |
発行利率 | 発行額 | |
---|---|---|---|
2年債 |
106bp (ベーシスポイント、1bp=0.01%) |
1.03% | 400億円 |
3年債 | 156bp | 1.54% | 1100億円 |
ブルームバーグのデータによると、ルノーのサムライ債は18年6月以来。日産自動車元会長でルノーの会長も務めたカルロス・ゴーン氏の逮捕とレバノンへの 逃亡後、初めてのサムライ債となる。3年債は同社のサムライ債としては単年限で初めて1000億円の大台に乗せた。利率はことし国内で起債した3年債の中で最も高い水準。
今回債を購入したある投資家は、この年限で1%を超える利率は劣後債でも珍しいと指摘。ユーロ建て既発債と比べてもスプレッドは厚めに設定され、最近の業績低迷を考慮しても投資妙味はあったという。投資判断は非公表だとして匿名で話した。
債券格付けは格付投資情報センター(R&I)と日本格付研究所(JCR)から「A-」を取得予定。ムーディーズ・インベスターズ・サービスとS&Pグローバル・レーティングの外資系2社による 発行体格付けは「BBB」格を下回る投機的等級。
ルノーが18年に起債したサムライ債391億円は、7月2日に償還を迎える予定。
(2段落目以降に詳細を追加して記事を更新します)
仏ルノー、3年ぶりサムライ債を条件決定-発行総額は1500億円に - ブルームバーグ
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