【6月14日 Xinhua News】ドイツ自動車大手BMWグループは10日、欧州企業として初めて中国銀行間債券市場で人民元建て債券(パンダ債)を発行し、35億元(1元=約17円)を調達した。
発行したのは、3年物の中期手形(MTN)と1年物のコマーシャルペーパー(CP)の2種類。MTNの表面利率は3・44%で、中国銀行と中国工商銀行が主幹事を務めた。CPは表面利率が3・03%で、中国銀行とHSBC(中国)が主幹事だった。投資家の応募が殺到し、応札倍率はそれぞれ2・99倍、3・35倍に上った。
銀行間債券市場での債券発行は、第三者割当増資に比べ、発行体のディスクロージャー(情報開示)の高い透明性が求められると同時に、発行体にとって潜在的な投資家層の掘り起こしにもなる。今回の欧州企業によるパンダ債発行は良いモデルケースになるだけでなく、境外(外国と中国の香港・マカオ・台湾地区)企業の資金調達ルートの円滑化や投資家層の拡大、資金調達コストの引き下げにもつながるとみられる。優れたグローバル企業の参入は、中国債券市場にとっても質の高い発展を実現する上で重要な意義を持つ。
5月末時点で、境外60社・機関が計3435億3千万元のパンダ債を中国銀行間債券市場で発行した。うち境外45社・機関が中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)を通じて計2964億5千万元のパンダ債を発行。発行体は、中東欧やユーロ圏、北米、東アジア、東南アジアなど世界各地域に及ぶ。統計によると、今年1~5月にNAFMIIに登録されたパンダ債の発行額は、前年同期比16・7%増の315億元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News
独BMW、中国市場でパンダ債発行 欧州企業初 - AFPBB News
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