[ロンドン 29日 ロイター] - スペイン財務省の債務管理責任者パブロ・デ・ラモンラカ氏は29日、新型コロナウイルスのパンデミックからの経済復興を目的として債券発行に動いている欧州連合(EU)について「欧州委員会はもっとソブリン債発行国の債務管理庁のように振る舞う必要が出てくる。私が言いたいのは、流通市場の流動性に注意を払うべきということだ。流動性は決して当たり前に存在するものではない」と語った。シンクタンクのブリューゲルが主催したEUの起債問題に関する討論会での発言。
スペインやドイツといった有力ソブリン債発行国は、自国債の流通市場における流動性を維持するためにきめ細かい対応を続けており、その一助として投資銀行をプライマリーディーラーに起用することも多い。流動性が確保されれば、借り入れコストの低下にもつながるからだ。
欧州中央銀行(ECB)のイメネ・ラムニルソー市場調節局長もこの討論会で、流通市場の流動性は大事だと強調。そのうちEU債の先物市場と、投資家が保有債券のヘッジ手段として使えるデリバティブ商品が生まれれば有益な役割を果たすだろうとの見方を示した。
EU、「復興債」発行で流通市場の流動性に配慮必要=スペイン財務省幹部 - ロイター (Reuters Japan)
Read More
No comments:
Post a Comment