浜松市は一日、自然や産業、歴史など市の魅力を凝縮した本年度版の「市勢要覧2021」を発行した。これまでの歩みに加え、起業しやすい環境づくりを進める国の「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」に選ばれた後の取り組みなど、昨年以降の身近な話題も紹介。革新的な都市づくりに着目し、未来に向けて取り組む市の姿を伝えている。 (坂本圭佑)
A4判、四十四ページ。産業や文化、自然などのテーマに分け、カラー写真をふんだんに使用して魅力を紹介。市は情報発信力を強化するため、三年に一回だった発行を二〇一九年度から毎年とした。
再生可能エネルギー利用拡大の話題では、五〇年までに二酸化炭素(CO2)の排出実質ゼロを目指す「浜松市域“RE100”」の取り組みを説明。「遠州のからっ風」による風力発電や天竜美林の木材を活用したバイオマス発電、天竜川水系を生かした小規模水力発電の利用促進で「エネルギー・スマートシティ」の実現を目指すとしている。
健康・福祉のテーマでは、健康寿命の延伸に向けて取り組む官民連携の「浜松ウエルネスプロジェクト」を紹介。デジタル技術やデータの活用や民間企業の実証実験を通じて、いつまでも健康で幸せに暮らせる「予防・健幸都市」を目指すと紹介している。
市内の基幹産業のものづくり、天竜材をはじめとする農林水産業、浜松まつりの伝統文化など、幅広い分野を紹介。市の予算や産業のデータ、市制百十年の歴史なども記している。
市広聴広報課の担当者は「浜松市の未来に向けた姿を紹介した。写真も多く使って見栄えを意識したので、市民にも分かりやすく魅力が伝われば」と話した。
四千部発行。同課や各区振興課、各協働センターなどで配布しているほか、市のホームページからもダウンロードできる。
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浜松市が未来への取り組み紹介 市勢要覧2021発行 - 中日新聞
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