浜松市は十九日、戦国時代から安土桃山時代にかけての浜松城の復元CGを紹介するパンフレットの配布を始めた。徳川家康や堀尾吉晴が城主だった時代の城の特徴をCGと共に解説。パンフレットの刊行を記念し、来月七日には引佐協働センター(北区)で城跡調査の最新成果を報告する講座も開く。 (坂本圭佑)
A3判フルカラーの二つ折りで、二千部を発行。家康が在城した一五七〇年代と、吉晴が改築した一五九〇年代のCG復元図を大きく配置。戦国時代の堀から出土した陶器や土器、歴代城主の家紋をあしらった瓦などの出土品も、年表と合わせて紹介している。市文化財課で配布するほか、市ホームページからダウンロードできる。
家康在城期は堀や土塁に囲まれた空間に、板ぶきなどの建物が建てられた城だったと紹介する。一方、吉晴在城期には高い石垣や瓦ぶきの建物を備えた城に改築され、現存する石垣の基礎となったと解説。この頃には天守が存在したとみられ、現在の復元の一・五倍の規模だったという。
城跡の発掘調査を進めている市は今年三月、当時の地形や城の規模などを視覚的に分かりやすく表現するため、復元CGを制作。同課の担当者は「絵図では表現できない当時の風景の移り変わりを知ってもらいたい」と話した。
刊行を記念し、市は八月七日午前十〜十一時半、引佐協働センター(北区引佐町井伊谷)で、浜松城の最新調査成果を説明する講座を開く。講師は同課職員。定員は先着四十人で、事前申し込みが必要。(問)同課=053(457)2466
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浜松城復元図 CGで特徴解説したパンフを発行 - 中日新聞
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