[香港 16日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国の規制当局は不動産開発業者に対し、毎月の報告書でコマーシャルペーパー(CP)の詳細について情報を開示することを求める方針。
CPの発行が急増していることを受けた措置。不動産セクターの債務拡大に歯止めを掛ける狙いがある。
不動産開発業者は、CP市場で主要な発行体となっている。2020年の新規発行額は前年比20%増の3兆6000億元(5560億ドル)だった。
CPは不動産業界では通常、取引先への支払い手段として利用されているが、資金調達目的でCPを発行する不動産開発業者が増えている。
中国恒大集団、華夏幸福基業、四川藍光発展などの間では、CPの返済が遅れるケースが増加。中国恒大集団は借入額が880億ドルと、業界で最も負債が多い。
ある不動産業者によると、規制当局は、不動産開発業者がどのような目的でCPを発行しているのかや、発行したCPの全額を公表しているのかについて、透明性を向上させたいと考えている。
中国人民銀行(中央銀行)のコメントは取れていない。
中国恒大集団など不動産開発大手12社は現在、銀行債務、社債、簿外のプロジェクトの債務を毎月、試験的に規制当局に報告しているが、CPは対象外となっている。
中国、不動産開発業者にCPの情報開示要請へ=関係筋 - ロイター (Reuters Japan)
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