[上海 25日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の陳雨露・副総裁は25日に開かれたフォーラムで、中国のグリーンボンド(環境債)発行額が今年1─8月に前年同期比152%増の3500億元(541億3000万ドル)となり、既に2020年通年の発行額を上回ったことを明らかにした。
このうち半分以上は、クリーン・低炭素エネルギーへの転換を目指した新しい「カーボンニュートラル(炭素中立)債」スキームの一環として発行されたという。
中国は気候目標の達成に新しい革新的な金融メカニズムを全面活用すると約束しているが、海外の研究者からは環境債で調達された資金が石炭火力発電所の日々の運転資金に充てられるのを容認する中国のルールには依然として抜け穴があるとの指摘も出ている。
各社はまた、今年までは「クリーンコール(環境に優しい石炭)」プロジェクトの資金に充てるために環境債を申請することも認められている。
人民銀アドバイザーの馬駿氏はこれまで、中国が2060年までに排出を実質ゼロにするという目標を達成するには100兆元以上を集める必要があるとの試算を示している。
中国、1─8月の環境債発行額は540億ドル 前年比152%増 - ロイター (Reuters Japan)
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