劇中ではツンデレなユキコ、ピュアな森生といった生き生きとしたキャラクターがとてもユニークで愛おしい。2人のキャスティング理由について「ユキコは視覚障害者でありつつ、原作マンガでは言葉遣いが荒かったり、それでもすごくキュートなキャラクターで、相当な演技力と存在の愛きょうさが必要。演じるのは杉咲さんしか考えられなかった」
「森生の特徴は、本当に頭抜けたピュアさ。ピュアなヤンキーゆえ、社会的なバイアスがかからずユキコと付き合うことにも何のためらいもない。杉野くんは『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(2016)でご一緒した際、世間的な小賢しさの正反対にいる存在だなと感じました。森生のピュアさに杉野くんの存在感がピッタリだと思いました」と起用に至った。
そんな2人のキーポイントとなるのが身長差。「違うほうがいいな、と。原作も身長差があるので、杉咲さんと杉野くんが決まった時には、『これしかないな』となりました」例えば、3話で赤いハイヒールを履いて転びそうになったユキコを抱きかかえるのはまさしく身長差を活かしたシーン。
また、「お姉さんのイズミを演じている奈緒さん、獅子王役の鈴木伸之さんは、ルックスを含めて原作を踏襲したつもりですが、正にユキコと森生を支えている。森生の妹分・ハチコは、自らも生き辛さを抱えつつユキコに嫉妬する難しい役でしたが、バラエティー番組で大いに活躍されている生見愛瑠さんが軽やかに演じてくれています」。
ほかにも森生のヤンキー仲間である緑川花男役の戸塚純貴、桃井草介役の堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、彼らが集まる喫茶店の店主・橙野茜役のファーストサマーウイカなど、多彩なキャストが物語を彩る。さりげない名バイプレイヤーぶりをみせているのがユキコの働くハンバーガーショップの先輩・紅林さん役のお笑い芸人・吉住。始めはユキコに戸惑いをみせていたが、彼女の頑張りをみてフォローしてくれるように。森氏は「いわゆる普通の俳優さんを配したのでは見ることができないものを期待しました。前髪を帽子に入れてしまうので吉住さんだと分りづらい、という誤算はありましたが(笑)」と期待通りの化学反応に笑顔を見せた。
もうひとつ、今作のオリジナル要素である、視覚障害者であるお笑い芸人・濱田祐太郎による解説コーナー。障害にまつわるエピソードを“案内人”としてわかりやすく紹介する。「このドラマをやる上でいろんなことを調べ、視覚障害について取材するうちに『知らないことだらけだ』と気付かされることが多くありました。人によって視え方が違うことすらも知らなかった。このドラマをやるならば、視覚障害についての知見をもっと世の中に広めたいと思いました。ただ、ストーリーの中に折り込むだけでは限界がある。そんな時、濱田さんの事を知りました。視覚障害について、堅苦しくなく楽しく知ってもらいたいと考えていたところに、これ以上ないほどの適役の方がいたことはラッキーでした」と喜ぶ。
先週の第7話から物語は第2章に突入。「ここまで、ユキコと森生が出会って付き合うまでがメインでしたが、これからは2人がどんな未来や夢を描いていくのか、大人になって行く過程もテーマとなります。さらにユキコの初恋の人・緋山(小関裕太)が登場してくるのでラブストーリーとしても心揺れる展開が始まります。楽しみにしてください」と呼びかける。なお、番組はHulu、TVerの見逃し配信でも音声による解説放送を実施。すべての人がドラマを楽しめる配慮もなされている。
『恋です!』担当Pが語る、杉咲花&杉野遥亮のキャスティング秘話 “身長差”もキーポイントに【インタビュー後編】 - ORICON NEWS
Read More
No comments:
Post a Comment