格闘ゲームタイトル「Virtua Fighter esports」が日本eスポーツ連合のプロライセンス認定タイトルに加わることになりました。また、12月8日からは「龍が如く」シリーズとコラボしたDLC第2弾も配信開始予定で、バーチャファイターの一層の盛り上がりが予感させられます。4日のセガの配信番組「『Virtua Fighter esports』公式放送~新情報スペシャル~」で明らかになりました。
盛況だった初のオフライン大会
2021年6月1日に配信開始された「Virtua Fighter esports」は人気格闘ゲームシリーズ「バーチャファイター」の最新タイトルです。前作「Virtua Fighter 5 Final Showdown」から11年の歳月を経てリリースされたのがこの「Virtua Fighter esports」で、それだけに往年のファンにとっては待望の新作でした。
そんな「Virtua Fighter esports」はその名の通り、eスポーツとしての展開を多く見せてきました。その最たるものとして、10月には本タイトル初となる公式オフライン大会「CHALLENGE CUP SEASON_0 FINAL」が東京で開催され、かつてのレジェンドプレイヤーや新世代のプレイヤーが一堂に会し、熱い戦いを繰り広げました。
FREE部門には全国各地から強豪プレイヤーたちが集い、eスポーツらしい大掛かりなセットの中でも、かつてのゲームセンターを思い起こさせる和気あいあいとした空気が広がっていました。そうした雰囲気の中でも、対戦は非常にハイレベルであり、奈良県のハート様選手が優勝を勝ち取りました。
また新たな試みとしてU19部門が開催され、若手プレイヤーたちの目覚ましい活躍が見られました。優勝した学生サラ【危険】選手は17歳の高校生であり、新世代の台頭も感じられる大会となりました。
「Virtua Fighter esports」がJeSU認定タイトルに
こうした活動の甲斐もあり、「Virtua Fighter esports」は日本eスポーツ連合(JeSU)が定めるライセンス認定タイトルに加わることになったと、セガは発表しました。
ライセンス認定タイトルになることによって、JeSUは「Virtua Fighter esports」の大会上位者、およびセガが個別に推薦した選手に対してJeSU公認プロライセンスを発行することができるようになります。
若手プレイヤーの発掘に期待
JeSU公認プロライセンスは、日本国内においてメーカー主導の賞金付き大会を開催しやすくするために生まれた制度で、これまでに15本のタイトルがライセンス認定タイトルに制定されています。以前から日本では景品表示法の関係から、オープンエントリーの賞金付きeスポーツ大会が開催されづらいという背景がありました。しかしJeSU公認プロプレイヤーに対しては違法性なく賞金を支払うことができるため、ライセンス公認タイトルは賞金制大会の開催が格段に容易になります。
他の認定タイトルの例を挙げるとすれば、「ストリートファイターV」では「ストリートファイターリーグ」というJeSU公認プロ選手によるリーグ制大会が毎年開催されており、本年開催の「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」の賞金総額は800万円にものぼります。
「Virtua Fighter esports」でもこのような大会が開催されるようになれば、現在の上位選手が大会から収入を得ることができるようになるだけでなく、まだ見ぬ若手選手にとっても大きなモチベーションになるため、新規スタープレイヤーの開拓も進むでしょう。また賞金というインセンティブがあることによって競技シーン全体のレベルが上がれば、観戦するファンにとってもより面白い競技になっていくことが見込めます。
CHALLENGE CUPで2選手がプロに 今後拡大も
セガは公式大会「CHALLENGE CUP SEASON_0[2nd]」を1月から順次開催することを発表していましたが、プロ選手の選抜に向けては、オンライン予選を経て、3月20日に決勝をオフラインで実施。FREE部門の成績上位者2名にJeSUプロライセンスを発行する方針を示しました。
前回の「CHALLENGE CUP」ではトロフィーとゲーム内称号が賞品として用意されていましたが、そこに新たにプロライセンスが加わることによって、前回にも増して白熱した戦いが繰り広げられることでしょう。
「CHALLENGE CUP SEASON_0[2nd]」はエントリーを受付中。FREE部門に加えて22歳以下の若手選手向けたU22部門が今回は設けられています。
配信番組では、出演したハート様選手が出場について問われると、「もちろん!」と即答。「Virtua Fighter esports」の青木盛治チーフプロデューサーは「今後、大会を続けて、(プロ選手を)少しずつ増やしていきたい。スタープレイヤーが出るのを楽しみにしています」と語りました。腕に覚えのあるプレイヤーはライセンス獲得を目指して参加するチャンスと言えそうです。
「龍が如く」とコラボしたDLCが配信決定
またセガは12月8日から「Virtua Fighter esports」のDLC第2弾を配信することを発表しました。DLC第2弾はセガの人気シリーズ「龍が如く」とのコラボパックとなっており、桐生一馬をはじめとする人気キャラクターを模したコスチューム19種類、「龍が如く」シリーズからのアレンジBGM20曲、ルームマッチで使えるスタンプが収録されています。
加えて、オリジナルコスチュームや「Virtua Fighter 3」のアレンジBGMも収録される予定です。これらを全て含めて税込み1100円で販売されます。またDLCとゲーム本編がセットになった「龍が如く」パックが税込み3300円で販売されます。
〈「龍が如く」シリーズ コラボパック収録内容〉
・キャラクターカスタマイズアイテム(約650種類)
・キャラクターコスチュームタイプ(全19種類)
・「龍が如く」シリーズキャラクターコスチューム(全19種類)
・「龍が如く」シリーズBGM(全20曲)
・「Virtua Fighter 3」アレンジBGM(全20曲)
・観戦用スタンプ(全40種類)
配信番組で、学生サラ【危険】選手は「1100円というお手頃な買いやすい値段で、こんなにもいっぱいあるなんて」と驚いた様子。まだゲームを手に入れていない方は、この機会にDLCセットを購入してみてはいかがでしょうか。
バーチャファイターがプロ化! 3月の大会でライセンス発行へ 「龍が如く」とのコラボコスチュームも - GAMEクロス
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