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[上海 30日 ロイター] - 中国財政省高官は、経済成長を安定させるため2022年に過去最大規模の国債発行を計画しているとし、発行金利を全体的に低く抑える方針を示した。
中国中央国債登記結算(CCDC)発行の雑誌「China Bond」に29日に掲載された記事によると、財政省の王小龍・国庫司長は会合で、財政省が市場の流動性を適度に潤沢に保つ方針だと述べた。
また、国債市場への長期外国人投資家のさらなる誘致を目指す方針という。
「国債発行の増減はマクロ政策の方向性を反映する」と説明した。
中国は複数の課題に直面していると述べ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)、世界的なインフレ圧力、米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和縮小(テーパリング)に起因する不確実性などを挙げた。
中国政府が積極的な財政政策を取っていることに加え、大量の国債が満期を迎えることから、来年は国債発行額が過去最大となる。
王氏は財政省が関係機関と調整して、国債発行が円滑に行われるよう市場の潤沢な流動性を確保する考えを示した。
来年は満期を迎える国債の利払い負担が増えるため、短期国債の割合を適度に増やして全般的に金利を低めに誘導すると述べた。
財政当局は国債の満期管理を改善することで市場の期待を安定させ、金融機関の流動性管理を支援する方針。また資金調達で国債イールドカーブが全面的に指標の役割を果たすようにする。
王氏はより中長期的な外資を市場に誘致し、長期の国債保有を促すとした。海外投資家の中国国債の保有額は11四半期連続で増加しており、現在は2兆4000億元と全体の11%を占めているという。
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UPDATE 2-中国、22年は過去最大規模の国債発行 金利低めに誘導=財政省高官 - ロイター
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