石巻観光協会は4月、石巻市の名所や歴史などをまとめたガイドブック「石巻百科」を発行した。観光情報だけでなく歴史のこぼれ話や地名の由来などを盛り込み、読み応えのある内容に仕上げた。担当者は「石巻をより深く知り、まちの魅力を多くの人に発信してほしい」と話す。
コンセプトは「石巻をより深く知るガイドブック」。「見どころ」や「施設・震災関連」「神社・仏閣」「石巻ゆかりの人物」「祭り・グルメ」など10章にまとめた。
1961年まで市内にあった競馬場や90年に統合された「二つの石巻駅」なども貴重な写真とともに紹介している。「石巻の名字ベスト10」や「マンホールコレクション」といったユニークな特集もある。
観光協会は2000年にガイドブック「石巻読本」を発行。05年の1市6町の合併や東日本大震災による被害と復旧・復興を踏まえ、新たなまちを知る資料を作ろうと、震災から10年となった昨春に編集作業を始めた。NPO法人石巻アーカイブや石巻観光ボランティア協会が協力し、1年かけて完成させた。
観光協会の荒谷朋匡さん(24)は「石巻に住んでいても知らないことがたくさんあった。若い世代にも読んでもらい、地元愛が芽生えたり根付いたりするきっかけになればうれしい」と話した。
A5判、カラー143ページ。税別1000円。4000部作製した。市内の書店や仙台市内の一部書店、観光協会のオンラインショップなどで購入できる。連絡先は石巻観光協会0225(93)6448。
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名所や歴史「石巻百科」に凝縮 観光協会、ガイド本発行 - 河北新報オンライン
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