ENEOSホールディングス(HD)は9日、脱炭素に向けた総額1000億円のトランジション・リンク・ボンドの発行条件を発表した。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券やみずほ証券など4社。発行額は10年債が850億円、20年債が150億円で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券によると、国内の移行債としては最大規模になるという。15日に起債し、利率は10年債が0.834%、20年債が1.336%。
トランジション・リンク債は中長期的な脱炭素へ移行するための資金を調達する移行債の一種で、ESG(環境・社会・企業統治)にまつわる数値目標を設定した上で発行する。ENEOSHDは2040年度までにCO2排出をネットゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を掲げており、これに沿った形となる。目標が達成できなかった場合、排出枠の購入などで地球環境に貢献するという。
調達した資金は再生可能エネルギーや水素の開発などに充てる。ENEOSHDは1月に再生エネ企業を買収したほか、今月にはEV用充電器の運営権をNECから取得するなど、脱炭素に向けた事業構造の見直しを進めている。
ENEOSHD、国内最大規模の移行債の発行条件を発表 - 日本経済新聞
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