二〇二一年に群馬県内で発行されたパスポートは四千六百二十七件で、記録が残る一九七三(昭和四十八)年以降で最も少なかったことが県の集計で分かった。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各国の水際対策の強化で渡航しにくくなったのが要因とみられ、感染症が年末に発生した二〇一九年と比較して十分の一以下となった。(池田知之)
県の集計によると、二〇一二〜一九年は三万八千件台から四万九千件台だったが、二〇年は一万三千六十二件で一九年の四万九千二百五十一件と比較して四分の一ほどに激減。さらに二一年は前年比で三分の一ほどに減った。過去最多は一九九六年の八万四千三百六十五件だった。
合わせて県内からの出国者も減少した。法務省の出入国管理統計によると、二〇一九年は十七万九千八百九十六人だったが、二〇年は二万六千七百四十一人、二一年は三千七百十四人と大きく減らした。
県地域外交課は減少の理由について「新型コロナ感染症のまん延が影響している。円高の影響もあるのでは」と指摘している。
新型コロナ感染症は、一九年十二月上旬、中国・武漢市で初の感染者を確認。その後わずか数カ月で世界的に流行した。
日本では二〇年一月十五日、最初の感染者が確認された。
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