【広州=比奈田悠佑】中国のネット大手、騰訊控股(テンセント)の音楽配信子会社、テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループは15日、香港取引所に21日上場すると発表した。3月に香港上場を目指す計画を発表しており、ニューヨーク証券取引所(NYSE)との重複上場になる。新たに株式は発行しない。
テンセント・ミュージックは、テンセントが発行済み株式ベースで5割超、議決権ベースで9割を持つ。NYSEと重複上場する理由について、テンセント・ミュージックは「規制環境が絶え間なく変化するなか、株主に資金の流動性と柔軟性を与えることが望ましい」と説明する。
同社は世界展開を目指すテンセントグループのエンタメ事業の先兵として動いている。直近で仏メディア企業から世界最大級の音楽企業、米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)株を取得した。
ただ、米中対立で双方の当局から圧力が強まり、米国に上場する中国企業の香港回帰が続いている。2021年以降、検索大手の百度(バイドゥ)や旅行予約の携程集団(トリップドットコムグループ)などが香港でも上場した。
テンセント音楽子会社、香港で重複上場へ 新株発行せず(写真=ロイター) - 日本経済新聞
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