KDDIは、スマホ決済「au PAY」の加盟店向け集客支援サービス「au PAY グロースパック」を10月19日から開始する。加盟店がクーポンの値引き額や利用可能時間などを設定し、au PAY会員に向けて即時で配信できるようになる。
例えば「雨が降って商品の売れ残りが心配なときに。会員向けに値下げ情報を配信する」といった使い方が可能。また、居酒屋の例では、大人数の予約がキャンセルになって見込んでいた売上がなくなりそうな場合、位置情報を活用して近くにいる人に優先的にクーポンを配布。すぐにお店を見つけられるようにする。
加盟店は、スマホやタブレットの操作でクーポンを簡単に作成/配布でき、「即時」に配信できる。これまでもau PAYにクーポン機能はあったものの、利用が大規模な事業者に限られており即時の配信もできなかった。au PAYグロースパックのクーポンでは、小規模の事業者もすぐにクーポンで集客施策を打てるようになる点が特徴。
加盟店がクーポンで設定できるのは、値下げ率(割引率)と利用期間で、利用者のau PAY支払い時にクーポンで指定した割引が行なわれる。加盟店はクーポンの発行枚数指定はできないが、利用上限設定は可能なため使いすぎることはないという。また、将来的には「テーブル予約」との連携対応なども計画している。
ユーザー側のau PAYアプリは、19日アップデートし、クーポン機能をリニューアル。マイクーポンに格納したクーポンが決済時、自動適用になるほか、近くのau PAYが使えるお店のクーポンが表示されるようになる。19日時点では、クーポンの「プッシュ通知」は行なわないが、サービスの状況を見ながら、プッシュや一覧の見せ方、ジャンルの限定などの検討を進めるという。
ダッシュボード機能も備えており、配信したクーポンが実際にどれくらい使われたかや、利用実績の推移、利用者の属性などを確認できる。ただし、利用者の個人情報などは取得できない。
利用料金は加盟店あたり500円で、クーポン料金は20円/件。加盟店は店舗数が増えても500円のままとなる。ローソンや松屋、かっぱ寿司、ミスタードーナツなどが対応予定で、それらの多くの店舗をもつ企業も500円で利用できる。ただし、今回のau PAYグロースパッククーポンでは、特に中小規模のこれまでクーポン施策が打てなかった事業者の集客支援を重視しているとのこと。また、2023年3月31日までは利用料金やクーポン料金を無料にする。
今後、クーポンにおける天気予報連携や購買情報活用など、集客支援の機能拡大にも対応予定。さらに今後は「au PAYグロースパック」で給与支払いや/福利厚生などの「店舗運営サポート」、資金調達や保険などの「経営サポート」などにも拡大予定。これらの機能の対応時期については検討中としている。
au PAY、お店がクーポンを即時発行できる「グロースパック」 - Impress Watch
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