米財務省は四半期定例入札の発行規模を発表し、長期債の発行額を削減しない方針を明らかにした。財政赤字削減への取り組みをいったん停止した。
2日の発表によると、同省は来週の入札で3、10、30年債を計960億ドル(約14兆1000億円)相当発行する。内訳は以下の通り。
- 3年債、発行規模400億ドル(前回8月は420億ドル) 8日に入札
- 10年債、同350億ドル(前回も350億ドル) 9日に入札
- 30年債、同210億ドル(前回も210億ドル) 10日に入札
- 約407億ドルを新規に調達する見込み
米財務省、四半期定例入札の規模縮小-今後は20年債を大幅削減へ
新型コロナウイルス感染拡大に対応した支援策の終了や、景気回復に伴う記録的な税収を背景に、米財政赤字は急速に 縮小。財務省は過去4四半期にわたって四半期入札の規模を減らすことができた。
しかし、ここへきて財政見通しが悪化したことで、借り入れを増やす必要性が高まった。米金融当局が米国債ポートフォリオのランオフ(償還に伴う保有証券の減少)を進めていることで、政府が追加発行を余儀なくされている面もある。
発行済みの国債の一部買い戻しについて、財務省は今後もさらなる検討を行うとした。検討結果は今後の四半期定例入札で説明する。
米国債買い戻しプログラム、創設に向けた機運高まる-市場機能改善で
原題: US Holds Quarterly Debt Sales Steady, Keeps Pondering Buybacks(抜粋)
(詳細を追加して更新します)
米財務省、中長期債の発行規模は計960億ドル-四半期定例入札 - ブルームバーグ
Read More
No comments:
Post a Comment