松浦和夫
任意団体「ここから始まる不登校プロジェクト@近江八幡」(永峰美佳代表)が、情報誌「不登校/ひきこもりサポートブック」(滋賀県東近江圏域エリア版)を発行した。エリア内にあるフリースクールやフリースペース、親の会などを紹介。不登校に悩む子どもたちに、学校以外の選択肢が増えればと考えた。
不登校プロジェクト@近江八幡は、不登校の子どもたちの親の会やフリースクールなどを運営する3団体で構成。不登校の子どもや保護者の孤立を防ごうと、3団体のスタッフが昨年5月から、近江八幡市や東近江市、日野町、竜王町の4市町内にある不登校関連の施設を訪問。活動内容や雰囲気、参加費などを取材してきた。
サポートブックはA4判、48ページ。エリア内にある親の会や相談などに応じる5施設、居場所を提供するフリースペースなど13施設、フリースクールなど7施設を掲載する。このほか、公的な相談窓口や教育支援センターなどの情報も盛り込んだ。1500部を発行し、エリア内の市町や小中学校などに配布する。
永峰代表は自分の子どもが不登校の際、どこに相談すればいいか途方に暮れた経験がある。「当事者は情報を収集するのが大変。この冊子を活用してもらい、自分の居場所を見つけ、明るく過ごしてほしい」と話す。
県内ではこれまで、「大津市」と「甲賀市・湖南市」、「長浜市・米原市・彦根市・犬上郡・愛知郡」の3エリアに同様の情報誌がある。東近江エリアを含め、県フリースクール等連絡協議会のホームページで閲覧・ダウンロードすることができる。
サポートブック完成を記念した講演会が、12月17日午後6時半から近江八幡市鷹飼町の「男女共同参画センターG―NETしが」のホールで開かれる。サポートブックの説明の後、不登校を経験した若者4人が自らの体験などを話す。定員100人。無料。申し込み・問い合わせは永峰さん(090・7110・7018)へ。(松浦和夫)
不登校のサポートブックを発行、東近江エリア:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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