[北京 24日 ロイター] - 中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は、1兆元(1370億ドル)の新規国債発行を承認した。また、地方政府が2024年の債券発行枠の一部を前倒し使用できるようにする法案も可決した。国営新華社通信が24日に報じた。
常務委員会は20日から5日間にわたって会議を開催していた。
新規国債発行で調達する資金は、自然災害で被災した地域の復興や都市部の排水設備改築に使い、自然災害への耐性を高めるとした。
この結果、2023年財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は約3.8%と、従来予測の3%から拡大する見通しだと新華社は報じた。
キャピタル・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、マーク・ウィリアムズ氏は「このほど承認された追加財政支援は予想されていた通りで、年終盤に財政が急速に逼迫するのを防ぐために必要」と指摘。
「財政政策は過去数四半期にわたり、中国の経済成長を下支えしてきた。今回の措置で支援的な財政政策が継続するが、追加の押し上げにはならないだろう」と述べた。
同氏はまた、今回のように予算計画が通常日程以外で見直されるのはまれで「目先の経済成長への明確な懸念」を示唆しているとした。
地方政府の24年債券発行枠の規模は公表されていない。インフラ事業向けの23年の特別債発行枠は3兆8000億元で、地方政府は9月までに枠を使い切るよう指示されている。
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中国、景気支援で1370億ドル国債発行へ 全人代常務委が承認 - ロイター (Reuters Japan)
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