中国で「地方融資平台」と呼ばれる地方政府の資金調達事業体(LGFV)による起債が、再び活況を呈しているようだ。
ブルームバーグの集計によると、中央政府が地方政府への財政支援に乗り出した後、LGFVの起債は8月に前月比50%近く急増。LGFV債の平均利率は年初から1ポイント余り低下した。
ただ、水面下ではストレスの兆候が明らかに表れつつある。LGFV債の償還までの期間は平均で半年短くなっており、1年以内に償還を迎えるLGFV債の発行が増加。投資家が依然として長期的な財務健全性に懸念を抱いていることを示している。
この傾向が示唆するのは、実質的に地方政府との債務交換を含む中央政府のLGFV支援が、当面の資金不足を和らげる応急措置に過ぎないことだ。
地方の財政難に対する継続的な懸念と、長期的な解決策なしに市場を支えてきた補助金の副作用を浮き彫りにしている。
S&Pグローバル・レーティングの李春燕アナリストは地方政府の簿外債務に対し中央政府が最近採用した政策は、「長い目で見るとLGFV債に対する信頼感をもたらしていない」と指摘した。
原題: China’s LGFV Market Boom Belies Municipalities’ Fiscal Woes (抜粋)
中国のLGFV債発行急増、ストレス隠す-支援策は一時しのぎか - ブルームバーグ
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