フィリピン財務省は、11月20日に予定されていた従来の入札をキャンセルした後、100億ペソ(約270億円)の1年物トークン化国債を発行すると発表した。
ブルームバーグの報道によれば、フィリピン財務省は、これらのトークン化国債を機関投資家に提供する。国債は1年物で、2024年11月に償還される予定だ。最終的な金利は発行日に公表されるという。
国債は、フィリピン開発銀行とフィリピン土地銀行によって発行される。トークン化された現実世界の資産や債券を今後も継続して利用していくのかという質問に対し、財務副長官のエルウィン・スタ氏は、「テクノロジーを継続的に研究し、どこまで活用できるかを試す」と語った。
フィリピンが従来の国債ではなくトークン化国債を発行するという動きは、アジアの政府がトークン化債券市場に対する関心が高まっている中で行われている。今年2月には、香港が自身のグリーンボンドプログラムの下で1億ドルのトークン化グリーンボンドを発行した。政府はゴールドマン・サックスのトークン化プロトコルを使用して、債券をトークン化した。
またシンガポールは最近、JPモルガン、DBS銀行、BNYメロン、投資会社アポロなどとパートナーシップを組み、現実世界の資産をトークン化するパイロットプロジェクトを開始した。アラブ首長国連邦(UAE)もHSBC銀行と連携し、国債のトークン化を行っている。
ブロックチェーンに基づく現実世界の資産のトークン化の人気がアジアで高まる一方で、テルアビブ証券取引所は法定通貨と政府債券のトークン化に関する概念実証を行っている。
ブロックチェーン技術を用いた現実世界の資産のトークン化は、さまざまな概念実証の年月を経て、各国政府で採用され始めている。このトレンドは、JPモルガン、HSBCなどの金融大手の関心により、さらに勢いを増している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
フィリピンが初めてのトークン化国債発行 約270億円を調達 - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース)
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