英国は15日、普通国債の発行で過去最高の需要を集めた。高金利が続いているうちに高い利回りを確保しようと、投資家の注文が殺到した。
事情に詳しい関係者によれば、銀行団を通じて売り出された70億ポンド(約1兆3100億円)の新発2043年償還債に930億ポンドを超える注文があった。英ソブリン債の需要としては2021年の初回の グリーンボンドに次ぐ大きさとなった。
欧州連合(EU)発行債も14日、発行予定額の13倍を超える注文を集めており、この日の英国債は発行市場での需要の強さをあらためて浮き彫りにした。長期債利回りはなお10年ぶりの高い水準付近にあるものの、各国の中央銀行が来年に利下げを開始するとの見方から、債券は世界的に上昇している。
RBCキャピタル・マーケッツのメガム・ムヒッチ氏は「20年物は需要にとって最適だった」と指摘。投資家は同様の年限の債券から「割安な新発債」への切り替えに今回の発行を利用した可能性があると述べた。
英20年債利回りは現在4.6%程度と、先月のピーク時に付けた5%超から低下している。
新発債のブックランナーは英バークレイズ、HSBCホールディングス、ロイズ・バンキング・グループ、米モルガン・スタンレー、スイスのUBSグループが務めた。
原題: UK Pulls In Record £93 Billion Orders for Conventional Bond Sale
(抜粋)
英普通国債発行で過去最高の需要、高い利回りに投資家の注文殺到 - ブルームバーグ
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