1909年に発行されたホーナス・ワグナー氏の希少な野球カードT206が、およそ1/2が欠損した状態であるにもかかわらず、オークションで47万5959ドル(約5200万円)という記録的な高値をつけた。MLB公式サイトが伝えている。

ワグナー氏は1897年から主にパイレーツで遊撃手としてプレーし、野球殿堂入りも果たしている。このカードはたばこメーカーが発行したものだが、ワグナー氏がたばこ会社によるカード発行に同意しなかったことから、50枚から200枚しか出回っていないとされ、コレクター垂涎の品。右下の角から中央にかけて大きな欠損があるが、それでも発行されているスポーツカードの90%を上回る価格だという。

欠損のないワグナー氏のカードは、2000年に100万ドル超えを果たしてから、上昇を続けており、今回のT206も完全なものが21年に660万ドルで売られていた。