ウクライナからおよそ200万人が逃れてきた隣国のポーランドでは、現地にとどまって生活したいという人のためにID番号を発行する手続きが進められていて、首都ワルシャワでは国立競技場が会場として開放され、大勢の人が列をなしていました。
ポーランドではウクライナから避難してきた人たちにポーランド国内で仕事に就いたり学校に通ったりする際に必要なID番号を発行する手続きが始まりました。
各地の自治体の窓口には受付の開始と同時に大勢の人が詰めかけ、なかには夜遅くまで受け付けるところもあったということで、数十万人が滞在していると伝えられる首都ワルシャワでは、国立競技場が臨時の会場として開放されました。
会場では午前8時の受付開始前から幼い子どもを連れた母親やお年寄りが列をなして入場が制限されて、受付が始まるとあちらこちらでパスポートを提示して手続きを進めていました。
家族と避難してきたという19歳の女性はロシア軍の攻撃で多くの犠牲者が出ていると伝えられるウクライナ南部のミコライフから逃れてきたということで「祖母がいるので戦争が終わるまでここにとどまるつもりです。手続きを進めてここで新たに大学に通いたいです」と話していました。
またキエフから避難してきた36歳の母親は「少なくとも半年間ここで生活するつもりです。キエフでやっていた仕事と同じ仕事に就く予定です」と話し、ワルシャワで学校に通う予定だという8歳の娘は「新しい学校を好きになれるかはわからないけど試してみます。時間が解決してくれると思います」と話していました。
競技場の担当者は「困ってる人々を助けること、隣人を助けることは私たちの意思であるとともに義務でもあります。役にたちたい、ただそれだけです」と話していました。
ポーランド 避難してきた人へID発行 大勢が詰めかけ臨時会場も - nhk.or.jp
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