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Saturday, June 4, 2022

旧足利市民会館の思い出満載 市民有志、メモリアル本発行 ゆかりの音楽家、演劇人らメッセージ - 東京新聞

完成したメモリアルブックを手にPRする中村実穂さん(中央)ら編集メンバー=足利市で

完成したメモリアルブックを手にPRする中村実穂さん(中央)ら編集メンバー=足利市で

 栃木県足利市民の芸術文化活動の拠点として親しまれ、昨年、五十五年間の歴史に幕を閉じた旧足利市民会館(有楽町)の思い出を語り継ごうと、市民有志がメモリアルブック「未来へつづく本 足利市民会館の記憶とこれから」を発行した。同館と関わりの深い音楽家や演劇人、裏方スタッフ、市民ら十一人が会館への思いを熱く語っており、読み応えある本に仕上がった。(梅村武史)

 「父に連れられて『8時だョ!全員集合』やコント55号のライブを見た。熱気がすごかった」(映像プロデューサー大竹真二さん)、「二〇〇六年から十三回公演し、毎回大入り。レストランのチキンカツカレーが最高にうまかった」(指揮者、佐渡裕さん)、「ウィーン少年合唱団公演で深夜から行列。うれしかったなあ」(元市職員、菊地文夫さん)。

 同会館のそばで半世紀続いた人気屋台「カフェ アラジン」の阿部次郎さん(72)は「N響(NHK交響楽団)のバンマス(バンドマスター)も公演のたびに寄ってくれて…。この町で育まれてきた文化を次の時代につなげていかないとね」とメッセージを寄せた。

 懐かしい写真も掲載。開館当時の一九六六年の航空写真や演奏会風景、地元出身洋画家の川島理一郎が描いた緞帳(どんちょう)、楽屋、音響機器などが紹介されており、編集作業を通じて集まった一般市民らの声も収録した。

 メモリアルブックの発起人は、同市出身で映画監督の菊地健雄さん(44)、同市在住で雑貨店経営の中村実穂さん(47)、レンタルスペース経営の木村沙和さん(39)の三人。二〇一七年、同会館内レストランの交流イベントで知り合った仲間。統合高校の設置に伴って同会館が解体されることを悲しみ、次世代に伝える手段として企画したという。

 同市では次期市民会館の建設に向け、活発に議論が続いている。中村さんは「市民会館は市民の知的好奇心を刺激してくれた。無くなった今、改めてその大切さを感じる」と語る。

 本はA5判フルカラーで九十六ページ。千部発行し、一冊千五百円(税込み)。岩下書店(通二丁目)などで販売し、通販にも対応する。問い合わせは中村さん=電0284(43)3354=へ(留守電の場合あり)。

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