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Monday, August 22, 2022

豪州のグリーンボンド発行が最高ペース、新政権の環境政策が押し上げ - ブルームバーグ

オーストラリアのグリーンボンド(環境債)発行が今年、過去最高を更新するペースとなっている。アルバニージー新政権による排出削減と気候変動に向けたその他の取り組みへのコミットメントが発行を押し上げている。

  ブルームバーグのデータによると、豪州の発行体による環境債発行額は今年これまでに46億豪ドル(約4350億円)と、21年通年の総額60億豪ドルを上回るペースで発行が進む。過去10カ月で豪ドル建て発行が急増したのが大きく、昨年の同時点と比べて発行額は150%増えた。

  バークレイズのサステナブル・キャピタル・マーケッツのグローバルヘッド、スーザン・バロン氏(ロンドン在勤)は、5月の総選挙で緑の党が過去最高の票を獲得し、与党労働党にとって気候関連政策が優先事項となったことが、豪州のサステナブル債市場の追い風になったと指摘する。バークレイズは同債の引き受けで上位10社に入る。

Changing Climate

Australian green bond issuance surges as government acts on environment

Source: Bloomberg

  バロン氏は「政府の政策として公式に認定されたことで、とてもポジティブな流れができた」とし、「定義や明確性を提供する基準、タクソノミー(分類システム)作りの取り組みなどとともに、国内発行の増加に寄与するだろう」と話した。

  議会に石炭を持ち込むなど国内の化石燃料産業へのサポートで知られたモリソン前首相と比べ、アルバニージー首相の姿勢は劇的な変化となる。先週示された提言の下では、豪州最大の排出産業は、年間排出量を最大で6%削減する必要に迫られる可能性がある。

  化石燃料の生産を巡っては、過去にスウェーデン中央銀行が西オーストラリア州政府とクイーンズランド州政府の債券を売却した事例がある。

ポテンシャル

  世界のESG(環境、社会、企業統治)債市場で豪州の存在感は小さいが、政策の変化により市場拡大のポテンシャルは増すとみられている。バークレイズでデット・キャピタル・マーケッツの豪州・ニュージーランド部門を率いるダンカン・ビーティー氏(シドニー在勤)によると、とりわけ銀行は環境債だけでなく、ソーシャルボンド(社会貢献債)やガバナンスに関連した債券にも強い関心を示しているという。

  「問題は明らかに、豪州が天然資源への依存度が高い経済だということだ」とビーティー氏は指摘。「豪州のESGは過去5-10年で急激に成長した。政権交代前からとても重要だったが、重要性は今後さらに増すだろう」と述べた。

原題:

Climate Action to Spur Australian Green Bonds to Record Year (1)(抜粋)

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