bitFlyerは、暗号資産トークンの独自発行を支援するIEO事業の第2弾として、ゲーム「ELF Masters」を運営するHashPaletteと契約を締結した。今後の審査を経て、ゲーム内で使用するトークン「ELF」が発行される予定で、bitFlyerが受託販売を行なう。
「ELF Masters」(エルフマスターズ)は、日本初のPlay to Earnブロックチェーンゲームと謳うスマートフォン向けのカードバトルゲーム。現在はベータ版で、正式版は9月16日にリリースされる。今回のbitFlyerによるIEO(Initial Exchange Offering)では、新たなゲーム内トークンの「ELF」の発行を行ない資金調達を支援、取引所を通じて売買できる場所も提供する。
Play to Earn(P2E)ゲームとは、“遊んで稼げる”ゲームで、プレイによって得たゲーム内の報酬を現実の通貨に換金できるのが特徴。換金できるトークンはゲームシステムに最初から組み込まれており、キャラクターなどの重要なデータはNFTで管理される。
エルフマスターズでは、コンテンツの購入や、バトルや大会のプレイ報酬を受取る形でトークンが用いられる。トークンは暗号資産取引所を通じて売却や購入が可能。さまざまなバリエーションやレア度が設定されたキャラクター、モンスター(エルフ)は、NFTとして唯一性が保証され、ユーザー間の売買も可能。またNFTをゲーム内で貸し出すこともでき、その際は、借りたプレイヤーが得た報酬の一部を入手できる。
エルフマスターズでは、すでにHashPaletteが独自のIEOで発行したトークン「PLT」が使われているが、これは段階的に「ELF」に置き換わる予定。なお、親会社のHashPortはNFT特化型のブロックチェーンを開発・提供するなど、ブロックチェーンゲームの技術基盤も提供している。
同タイトルは、4月にゲームで使用するNFTの先着販売を行なったところ、3,000万円分が1分もたたずに完売。同月に実施した第2回は抽選にしたところ、申込の応募総額が27億円を超えるなど、多くの期待を集めてスタートしているという。HashPalette 代表取締役CEOの吉田世博氏は「エルフマスターズはNFTネイティブなゲーム。日本初の、世界標準のPlay to Earnのゲームが登場する」と意気込んでいる。
bitFlyerの役割はIEOの第1弾と同様で、「web3時代にはトークンや自律分散型経済圏の構築が最も重要」(bitFlyer 新規事業開発部 副部長の大和省悟氏)という考えに基づくIEO事業の一環。
今回はGameFiと呼ばれる分野で、「大きな金銭の流れを生み出している」(大和氏)という。従来は“ガス代”などとして高額だったブロックチェーン関連の手数料が技術の進展で削減でき、利用しやすくなっていることや、コロナ禍により「自宅でゲームをプレイして生活費を稼ぐ」というスタイルが、海外の一部P2Eゲームのヒットタイトルで現実のものになったことをなどを指摘。エルフマスターズには熱狂的なユーザーがすでに9万人以上いるという点も、グローバル展開の可能性を含めて評価のポイントにあげている。
bitFlyerは2014年創業で、ユーザー数は300万人以上、預かり資産は7,000億円超という国内の暗号資産交換業者の大手。ビットコインを始めとしたさまざまな暗号資産を取り扱っている。
遊んで稼げる新世代ゲーム。ゲーム通貨の発行を大手暗号資産取引所が支援 - Impress Watch
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