財務省は2022年度第2次補正予算案の編成に対応し、国債発行計画を見直す。入札を通じた機関投資家向け市中国債発行額(カレンダーベース)は、1次補正時から約5兆円増額し、200兆円台となる見通し。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
1次補正後の市中発行額は198兆6000億円だった。発行額が200兆円を超えるのは3年連続。2次補正予算案成立後の来年1月以降に6カ月物の短期債や2年債を増発する。
ブルームバーグが入手した資料によると、総合経済対策に伴う2次補正予算案の一般会計歳出は29兆861億円。既定経費の減額分などを差し引いた歳出額は28兆9222億円となった。財源の大半は新規国債の追加発行22兆8520億円で賄う。
関係者によると、執行率の低い財政投融資の財源となる財投債や借換債を計10兆円程度減額する。国債発行総額は1次補正後の217兆7389億円から10兆円程度の増額となる。
うち、翌年度に発行する予定の借換債を前倒しで発行する前倒し債を5兆円程度取り崩し、カレンダーベースの増加分を5兆円に抑制する。
新規国債発行額は22兆8520億円、2022年度2次補正-関係資料
財務省の担当者は国債発行計画について「まだ精査しており、確定していない」と述べた。
今年度国債市中発行5兆円増の200兆円超、補正で計画見直し-関係者 - ブルームバーグ
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