日銀が大規模な金融緩和策で国債の買い入れを続けている結果、短期を除いた国債の発行残高の半分以上を日銀が保有する状況になったことが分かりました。
日銀が3か月ごとに公表する「資金循環統計」によりますと、日銀が保有する国債の残高は、政府が短期の資金繰りのために発行する国庫短期証券を除いてことし9月末の時点で536兆円となりました。
この結果、発行残高全体に占める割合は50.26%となり、初めて半分を超えました。
これは、日銀が長期金利の上昇を抑えるため、国債を無制限に買い入れる措置を実施するなど、大規模な金融緩和策を続けていることが主な要因です。
一方、個人が保有する預金や株式、保険などの金融資産は、ことし9月末の時点で2005兆円となり、4期連続で2000兆円を超えました。
去年の同じ時期と比べて0.8%増えたものの、ことし6月末の時点と比べると伸び率は縮小していて、日銀は、夏場以降、新型コロナの行動制限が緩和されたことで、貯蓄が徐々に消費に回っていることがうかがえるとしています。
短期除く国債発行残高 半分以上日銀保有に 大規模金融緩和策で - nhk.or.jp
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