大阪ニュース
2023年2月19日
子どものための博物館「キッズプラザ大阪」(大阪市北区)が大阪教育大と連携し、次の世代を担う子どもたちの成長や健やかな育みの一助になればと、創立25周年記念事業の一環として冊子「園外保育のヒント集」を発行した。大阪市内の幼稚園や保育園、小学校などに配布。子どもたちの成長に関わる人たちに遊びの中でこそ見える大切な“気づき”を伝えている。
「園外保育のヒント集」を手にする福永さん(左)と福島さん |
ヒント集は大阪市の「就学前教育カリキュラム」に示されている「知・徳・体」をバランス良く育むことを重視する考え方に沿いながら、子どもたちが行列をつくる「キッズマート」や「ゆうびんセンター」での遊び方や子どもへの声かけの方法などを分かりやすく解説。子どもの成長につながる身近なヒントをちりばめている。
キッズプラザは2022年2月に同大と連携協定を結び「就学前教育プロジェクト」を始動させた。同大の学生がキッズマートやゆうびんセンターで遊ぶ子どもたちの会話やしぐさ、引率の先生の声かけなどを調査。学生らからのアドバイスと25年にわたって蓄積してきた“遊びを通して学ぶ”実績とをうまく融合させることで、10月にヒント集が完成した。
制作に携わった福島望さん(企画チーフ・乳幼児コーナー担当)と福永洋子さん(就学前教育促進担当)は、言葉選びや表現方法、文字数などをとことん突き詰め、「見て楽しい」にこだわって制作を進めた。さらにキッズマートで遊びを共有した子どもたちが園に戻って本格的な“買い物ごっご”の遊びを生み出していたことも知る。「ここでの遊びが園に戻ってもつながっている」ことが分かり、「作ってよかった」と達成感をにじませた。
ヒント集に刺激を受け、各コーナーの担当者がそれぞれのコーナーを見直し、わかりやすい展示を工夫したり、子どもへの声かけの方法を考えるなど“内”にも効果が出はじめている。今後は大阪府内や他府県、一般の人にも見てもらえるように配布を広げていく予定。すでに新しい遊び場所での調査も進行中で、来年度中には第2弾の発行も視野に入れる。
大阪ニュース
成長の“気付き”伝える 「園外保育のヒント集」発行 - 日本海新聞
Read More
No comments:
Post a Comment