足立区は2023年5月1日に記者会見を開き、マイナンバーカードを使ったコンビニ証明書交付サービスで、別人の住民票などが発行されるトラブルが3月と4月に発生していたと発表した。誤発行は2件で、計4人分の個人情報流出を確認したという。原因は富士通Japanが手掛けるコンビニ証明書交付サービス「Fujitsu MICJET コンビニ交付」の不具合だった。
「コンビニエンスストアでの証明書交付サービスの障害により、区民の個人情報の漏洩という事故が発生いたしました。対象となった方々に深くおわび申し上げるとともに、電子サービスに対する区民からの信頼を損なうことになりましたことを重ねておわび申し上げます」。記者会見の冒頭、足立区はこう陳謝した。
富士通Japan製コンビニ交付サービスを巡っては、2023年3月にも横浜市で別人の住民票を誤発行するトラブルを起こしていたが、今回の事象は新たに発覚した別の不具合によるものだった。富士通Japanが横浜市でのトラブル後に、コンビニ交付サービスを利用する他の自治体について調査したところ、トラブルを引き起こす可能性のあるプログラムを発見。ログを基に、誤発行した疑いがある住民を足立区職員が訪ねたところ、2件の誤発行を確認したという。
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足立区でも住民票を誤発行、富士通Japanのコンビニ交付サービスで「別不具合」発覚 - ITpro
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