中国本土企業は、同国の環境プロジェクトのための資金として過去5年間、海外投資家から約550億ドル(約7兆8000億円)を調達してきた。だが今年はオフショアのグリーンボンド市場に対し、ほぼ完全に見切りを付けている。
リストラや借り換え目的を除くと2023年上期、 招商銀行、 中国工商銀行、 創興銀行の3社が3本、計13億ドルのドル建てグリーンボンドを発行。ブルームバーグのデータによると昨年同期に、中国企業は38本、計172億ドルを調達していた。
海外投資家は継続しているデベロッパーのデフォルトや、予想を下回るコロナ後の回復を受け、グリーンボンドを含め中国のドル建て債への関心を失っていると、クレジットサイツの中国担当シニアクレジットアナリスト、ツェリーナ・ツェン氏は指摘。「中国不動産セクターの持続可能な回復と米中の緊張緩和が見られない限り、海外の債券投資家が中国の発行体に過度に熱狂的になることはないだろう」と語った。
中国のドル建てグリーンボンドの発行額は、グリーン以外の銘柄以上に減少している。
中国企業は22年、ドル建て債を前年比41%減の1138億ドル発行した。今年は今までのところ、さらなる51%の減少。米国の利上げもまた、借り入れコストを押し上げていると、JPモルガン・チェースの日本を除くアジアESG(環境・社会・企業統治)債券資本市場責任者、プージャ・シャー氏は語った。
原題: China’s Offshore Green Bond Market Evaporates on Default Worries(抜粋)
中国企業のドル建てグリーンボンド、発行急減-海外投資家が関心失う - ブルームバーグ
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