韓国が初のサムライ債発行に向け、投資家の需要を確認するサウンディングに入ったことが31日、分かった。日本との協力関係を強化し、地域の共通課題に対処する姿勢を示す。
事情に詳しい複数の関係者が非公開情報だとして匿名を条件に明らかにした。複数本立てで、円ミッドスワップに対する上乗せ金利(スプレッド)は3年債が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度、10年債が50bp程度として投資家に打診している。発行条件は9月7日に決める予定だ。
31日は仏銀 BNPパリバが同社として5年半ぶりにサムライ債を起債し、同じ仏銀のBPCEやクレディ・アグリコル、大韓航空など今年発行された一連のサムライ債に加わった。円建て社債のスプレッドは今年度に入り縮小し、日本銀行が7月にイールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)運用を柔軟化した後も低水準で推移し海外発行体の資金調達を後押ししている。
日韓両国は北朝鮮の核の脅威やサプライチェーンを巡る課題、エネルギー安全保障などの問題で協力関係を改善させつつある。韓国政府は6月、2015年に失効した上限100億ドル(約1兆4600億円)の日韓通貨スワップ協定の再開で 合意。この直後にサムライ債の発行計画を表明し、日本の金融機関に投資機会を提供し、韓国企業による円建て債発行を後押しする土台を築くとしていた。
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