ステーブルコインを発行するパクソスは、ニューヨーク金融サービス局(DFS)から、ソラナブロックチェーン上で同社の製品を発行するための規制当局の承認を得たと報じられている。
これまで同社は、DFSによる規制のため、イーサリアムネットワーク上でのみステーブルコインのパックスダラー(USDP)発行を許可されていた。ソラナ上でのパクソスのデビューは2024年1月17日に予定されている。
パックスダラーは法定通貨担保のステーブルコインで、米国ドルによって1:1でペッグされていることを意味する。
フォーチュンが報じたところによれば、パクソスは「広範かつ徹底的なレビュー」の結果、イーサリアムからソラナへのUSDPの拡大について「異議なし」の判定を受けたと、パクソスの戦略責任者であるウォルター・ヘザート氏は述べた。審査はソラナの内部リスクフレームワークに焦点を当てていたという。
ヘサート氏は、どちらもDFSの規制を受けていないステーブルコイン、テザー(USDT)とUSDコイン(USDC)を手掛けるパクソスの競合他社に言及し、パクソスが「世界で最も規制されているステーブルコイン発行会社」であると主張している。 「当社は、規制されたステーブルコインを大規模に発行している唯一の企業だ」と彼は強調した。
ヘサート氏は、イーサリアムと比較してソラナの取引速度が速く、コストが低いため、パクソスのパートナーにとってより魅力的な選択肢になる可能性があると述べ、ペイパルのステーブルコインであるペイパルUSD(PYUSD)をソラナにも拡張する可能性があることを示唆した。
ソラナは、高いトランザクション速度と低コストで知られるレイヤー1プロトコルである。毎秒約50,000~65,000トランザクション(TPS)を処理でき、これはイーサリアムの現在の処理能力である約30TPSをはるかに凌ぐ。このプロトコルは2022年に多くの機能停止に直面したが、ここ数カ月は100%稼働している。
ヘサート氏によると、パクソスは他のレイヤー1およびレイヤー2のブロックチェーンについても規制当局の承認を求めている。
ここ数ヶ月、パクソスは国際的に事業を拡大している。11月16日、同社はシンガポールの規制当局から、米ドルを裏付けとするステーブルコインの発行を目的とした新事業体の予備承認を得たと発表した。パクソスはまた、アブダビの規制当局からステーブルコインを発行し、デジタル資産サービスを実施するための承認を得た。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
ステーブルコイン発行企業パクソス NY金融サービス局がソラナでのコイン発行を承認 - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース)
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