浜松市中央区役所では2024年1月4日午前、システム障害の影響で一時、戸籍証明書などが発行できなくなった。日経クロステックの取材により、同時期に2件のシステム障害が発生していたと判明。いずれもバッチ処理に起因するが、そのうち1件については同5日時点で原因が特定できていない状況だ。
1件目のシステム障害は、2023年末に実施した定例のバッチ処理が原因だ。国民健康保険関連のデータベースシステムのバッチ処理で、「本来1回だけ実行すべき処理を作業者のミスで複数回実行してしまった」(担当者)。この結果、検索対象のデータ量が増大したという。
2024年1月4日午前8時43分に区の職員がデータベース検索をしたところ、レスポンス遅延が発生し、事実上システムが停止している状態になった。区はシステムをオンラインで再起動し、同日午前10時14分に窓口で発行可能になった。
一方、同システムが関連するコンビニエンスストアでの発行についても、別の原因で障害が発生した。これが2件目のシステム障害だ。2024年1月3日夜間に週次のバッチ処理を実施したところ、データに不具合が発生。翌4日午前に一時、発行不能となった。区はデータ更新などのメンテナンス処理をし、4日午前11時15分には復旧した。
浜松市では2024年1月1日より行政区が7区から3区に変わった。担当者によると「システム業務に追加の作業が発生したが、本障害との関連はない」とのことだ。2件のシステム障害について「前者はヒューマンエラーが原因でマニュアルの徹底など改善策を検討している。後者は原因を究明中」(同)とする。
浜松市中央区役所で一時戸籍証明書など発行できず、原因はバッチ処理の不具合 - ITpro
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